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７３歳で書いたブログから６年、私も７９歳になってしまいました。「８０歳までは現役で過ごしたい」と思っていましたが、もう少しで叶いそうです。
　令和元年の年の暮に、中国武漢から始まった新型コロナウィルス感染症がパンデミックを引き起こし、世界中の経済が混沌としています。折角楽しみにしていた２回目の東京オリンピックも延期になり、また開催自体も危ぶまれています。
　弊社も２００８年に起きたリーマンショックによる世界経済の低迷、加えて２００９年、自民党から民主党に政権が移り、「コンクリートから人へ」のスローガンのもと、建設業界が厳しい波にさらされるなか、社員が一丸となり全員の力で何とか乗り切ることが出来た経験があります。
　今は、４年前に急逝した前社長に代わって息子が社長となり、新型コロナウィルス感染による危機を前回得た教訓を活かしながら、感染対策と景気低迷時に対応出来るように皆で知恵を絞りながら前に進んでいます。特に、名古屋市内には数少ないリサイクルセンターを港区小川に設け、コンクリート構造物を特殊な工法で輪切りにし、ロックダンプにそのまま乗せ持ち込むなど、皆で創意工夫を行い、騒音・振動を抑え、人と環境に優しい工事に取り組んでいます。
　今の私の楽しみは、仕事の合間にリサイクルセンターの近くに借りた３００坪の農地に無農薬野菜を気のあう仲間と一緒に育て、そして近所のお百姓の大先輩たちが褒めてくれるような野菜作りを目指しています。
　リサイクルセンターには緑地帯もあり、四季折々の野鳥の声も聞こえてきます。その中に果樹を植え、職人さん達が収穫できる日を、私も楽しみに待っています。
　世間では感染予防のため、「咳エチケット」・「三密を避ける」など、今迄の生活習慣が変わりつつあります。弊社のリサイクルセンターに、近所の子供たちが公園に行けないためか、少人数で見学に来ることもありました。
　私もマスク不足の時、少しでも社員さんに喜んで貰えるように、手作りマスクを作って、お渡ししました。

「よし！９０歳まで現役延長しよう！」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和2年11月吉日　森部朝子