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日本の国も戦後70周年を迎えようとしています。
　会社の創業当時・・戦後の復興と伊勢湾台風で大きな災害を経験した社長も75歳になりました。2食弁当を持参して、職人さん達と頑張った・・創業当時、凄腕で評判であった社長は、どの業界にもある紆余屈折を乗り切り、すっかり温和な表情の社長になりました。今は仕事の関係上、鉄道のお仕事も頂いていますので、職人さん達の夜間作業に気を遣っています。
　『釣り吉三平』の漫画に出てくる・・逞しい浜さんの姿はありませんが、好きな魚を「シェフ」宜しく調理し、また、近所に素晴らしい将棋の指し手がみえるようで、好きな将棋など趣味にいそしんでいます。息子と良い職人さん・社員に恵まれて有難い・・と感謝しています。
　コンビニの無い時代の職人さんのお話です。
　職人さん達と一緒に、成長して社長の要望に叶うように技術を磨き、また、新しい資格を習得して社員の指導にも頑張っていました。
　特別な学歴はありませんでしたが、お互い助け合いながら来て、現在があります。健康で同僚を大切にする会社です。「焦らないで根気よく、出来ることから」をモットーに人材の育成が大切と思っています。
私の事です・・。
　私も73歳になりました。60過ぎた頃は簡単に物忘れをしたことでも、60歳過ぎた年齢のせいで物忘れをしたかと思い・・焦りました。
　満73歳になった今、やっと平常心に戻り・・「私は80歳まで頑張って現役で過ごしたい」という、ごく自然な言葉が会話に出てくるようになりました。会社の、特に事務所の将来を心配して早くからＯＡ化を急いだりしました。しかし、一番ＯＡ化に乗り遅れたのは私でした。
　今後はＯＡ化に乗り遅れている私が会社内外の掃除・・職人さん達の作業服の洗濯・・会社の周囲の花壇の手入れ等・・自分が会社の中で出来ることを頑張りたいと思っています。
　弊社の裏側に熱田の宮の渡しがあり、名古屋城築造の為に掘られた堀川がながれています。弊社が当地に移転してきたばかりの折には、メタンガスが湧き、生物が棲めない川でした。堀川周辺に暮らす皆様の意識の変化により・・季節に相応しい生物が棲む事の出来る川に生まれ変わろうとしています。平成18年には、40年間余生存したと思われる天然記念物の”大山椒魚”・・残念ですが1日前に死亡したと推定される屍骸を発見して、全国版のテレビ番組で紹介されました。平成21年度には、観音様（如意輪観音）が”大山椒魚”を発見した同じ干潟で、奇遇にも私に会いに来て下さいました。堀川の干潟は季節の移ろいと共に色々な物を私の働く仲間たちに届けてくれています。
　69歳から趣味と実益を兼ね、弊社のリサイクルセンターの近くで300坪の農地を借り、美味しい、無農薬・有機野菜を育てる仲間を息子夫婦とともにたちあげました。仕事の合間に一寸抜けて野菜畑の草取りをする。無農薬と有機農法ですので・・雨蛙、バッタ、蝶々など入れ代わり、立ち代わり生物が草を抜く私の目の前に現れます。私は畑に行く時は「モンゴルの大草原に行ってきます。」と言い、畑の周りのお百姓さん達は大博士の様な存在です。
健康に気を付けて・・・良かった探しを続けて会社の発展を祈りたいとおもいます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成27年4月吉日　森部朝子